七月のラベンダーを長く楽しむための5つの勘どころ

Jul 31,2026

七月のラベンダーの手入れについて、あなたは「地中海原産だから放っておいても大丈夫」と思っていませんか?私はそう思い込んでいて、最初の数年は夏に何もせず、花がすぐに終わって種だらけになるのを「仕方ない」と諦めていました。でも実は、七月にたった1時間、5つのポイントを押さえるだけで、ラベンダーの開花期間がぐんと伸び、香りも格段に良くなるんです。この記事では、私が実際に試して効果を実感した、水やりのコツや剪定のタブー、鉱物マルチの活用法など、具体的な手順を惜しみなくお伝えします。あなたのラベンダーを、今年こそあの南仏のような鮮やかな紫色と豊かな香りで満たしませんか?

E.g. :鉢植えで夏を乗り切る!私が実践する乾燥に強い植物7選

七月のラベンダー、どう手入れする?

まず知っておきたい基本の考え方

ラベンダーって、南フランスやイタリアの日差しを浴びて育つイメージが強いですよね。「乾燥地帯の植物だから、夏の暑さなんてへっちゃらでしょ」と思っていませんか?でも、この鮮やかな紫色の花と芳香を長く楽しむには、ちょっとした夏のケアが必要なんです。七月は猛烈な暑さと強い日差しが続く時期。あなたのラベンダーも、知らないうちにバテているかもしれません。

私はこれまで何年もラベンダーを育ててきましたが、最初の頃は「地中海原産だから放置でいい」と勘違いしていました。ところが、七月に何もしないでいると、あっという間に花が終わって種を作り始め、開花期間が短くなってしまったんです。最悪の場合、根腐れを起こして株が弱ったり、ひょろひょろと間延びした姿になることもあります。この記事では、あなたのラベンダーを長く美しく咲かせるために、私が実践している5つの簡単なチェックポイントを紹介します。今週中にたった1時間ほど手をかけるだけで、シーズン中ずっと鮮やかな紫色と豊かな香りを楽しめますよ。

ラベンダーの品種で手入れは変わる?

ラベンダーと一口に言っても、実は品種によって特性が違います。代表的なのは、イングリッシュラベンダー(Lavandula angustifolia)、フレンチラベンダー(L. stoechas)、そしてラバンジン(L. x intermedia)の3種類です。あなたが育てている品種を知っていますか?これを知っておくだけで、七月の手入れの優先順位が変わってきます。

イングリッシュラベンダーは寒さに強い反面、多湿に弱いです。一方、フレンチラベンダーは暖かい気候を好みますが、個々の株の寿命が短く、開花のリズムも少し早めです。そしてラバンジンは、これら二つの良いところを併せ持つ、とても丈夫なハイブリッド品種です。例えば、あなたのラベンダーがイングリッシュラベンダーの「ムンステッド」なら、七月の湿気に特に注意が必要です。反対にフレンチラベンダーなら、開花が一段落するのが早いので、その後の手入れのタイミングが変わります。この違いを知っているだけで、七月の対応がグッと楽になりますよ。

品種耐寒性ゾーン開花時期の特徴七月の注意点
イングリッシュラベンダー(例:ヒドコート、ムンステッド)ゾーン5-8晩春から夏にかけて咲く多湿による根腐れに注意
フレンチラベンダー(例:ストエカス)ゾーン7-10春にピーク、夏は控えめ暑さに強いが、開花後の剪定を早めに
ラバンジン(例:グロッソ)ゾーン5-9夏に最もよく咲く水やりと収穫のタイミングが重要

1. 水やりは「深く、そしてたまに」が鉄則

七月のラベンダーを長く楽しむための5つの勘どころ Photos provided by pixabay

なぜ浅い水やりがいけないのか

ラベンダーは水をたくさん必要としません。土がいつも湿っている状態は、むしろ株を枯らす原因になります。でも、だからといって全く水がいらないわけではありません。七月の暑い時期には、すべての植物に水分が必要です。問題は「水をやるかどうか」ではなく、「どうやってやるか」なんです。

あなたは「毎日ちょっとずつ水をあげている」というタイプではありませんか?実はこれ、一番やってはいけない方法なんです。なぜなら、頻繁に浅く水をやると、根が土の表面近くにしか張らず、午後の強い日差しで焼けてしまいやすくなるからです。根が浅いと、ちょっとした乾燥にも弱くなってしまいます。私は以前、この間違いを犯して、ラベンダーの下葉がパリパリに枯れてしまった経験があります。

具体的な水やりの手順

七月のラベンダーには、週に1回、深く水をやりましょう。重要なのは頻度より深さです。株元にゆっくりと、約60センチメートル(24インチ)の深さまで水が浸み込むように与えてください。こうすることで、根が地中深くまで伸びるようになり、自然と乾燥に強くなります。特に、たくさんの花を咲かせるイングリッシュラベンダーの「ムンステッド」のような品種には、この深水やりが効果的です。

水やりの際は、ホースの先を株元に当てて、優しく、じっくりと与えましょう。私は「Teknor Apex Zero-Gライトウェイトビニールホース」という柔らかいホースを使っていますが、水の勢いを調節しやすくておすすめです。鉢植えのラベンダーは、土の表面から2~3センチメートルが乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えてください。鉢の下に受け皿がある場合は、必ず水を捨てましょう。そこに水が溜まっていると、根腐れの原因になります。

2. 鉢植えは、日当たりの良い場所へ移動する

日陰に置いていませんか?

ラベンダーは日光が大好きです。七月は、鉢植えのラベンダーの置き場所を再確認する絶好のチャンスです。「五月に日当たりが良かったから大丈夫」と思っていませんか?木々が葉を茂らせたり、周りの植物が伸びたりすることで、気づかないうちに日陰になってしまっていることがよくあります。

もしラベンダーが一日6~8時間、直射日光を浴びていないと、どうなると思いますか?香りのもとになる精油の生産量が減り、茎が弱々しく徒長し、土がいつまでも湿ったままになります。これでは、根腐れのリスクが一気に高まります。特に、建物の北側の影になる場所や、パティオのパラソルの下などは避けてください。もし、あなたのラベンダーが元気がなく、日陰でしょんぼりしているなら、今すぐ日当たりの良い場所に移動してあげましょう。

七月のラベンダーを長く楽しむための5つの勘どころ Photos provided by pixabay

なぜ浅い水やりがいけないのか

同時に、鉢の中の土も確認してください。ラベンダーには、水はけの良い砂質か砂利質の土が最適です。もし粘土質の土を使っているなら、すぐに植え替えが必要です。鉢底から水がなかなか出てこない場合は、水はけが悪い証拠です。私は、市販の培養土(例えば「ミラクルグロ ポッティングミックス」)に、粗めの砂や軽石を3割くらい混ぜて使っています。このひと手間で、根腐れの心配がグッと減りますよ。

また、鉢の素材も重要です。テラコッタ(素焼き)の鉢は通気性が良く、土が乾きやすいのでラベンダーに最適です。逆に、プラスチック鉢は水分を保持しやすいので、水やりの間隔をより慎重に見極める必要があります。

3. 七月の剪定は絶対にやってはいけない

そのはさみ、今はしまう時です

ラベンダーのお手入れには、「やるべきこと」と「やってはいけないこと」があります。春に、冬を越した後の形を整えるために剪定をしたかもしれませんね。次に剪定が必要になるのは、花が咲き終わった後ですが、そのタイミングは七月ではありません。

なぜダメなのでしょうか?剪定をすると、植物は新しい柔らかい芽をたくさん出そうとします。この新芽は、七月の強烈な日差しの下では一瞬で焼けてしまいます。そして、無駄にエネルギーを消耗した株は、秋や冬の寒さに耐える力が弱くなってしまうのです。私はかつて、七月に油断して剪定バサミを入れてしまい、その後の生育がガクッと落ちた苦い経験があります。あなたも同じ失敗をしないでくださいね。

やって良いのは「花がら摘み」だけ

ただし、「花がら摘み(デッドヘッディング)」は七月に積極的に行ってください。これは、咲き終わった花穂を摘み取る作業です。色が褪せてきた花穂を、その下にあるきれいな葉のすぐ上で切り落とします。そうすることで、種を作ろうとするエネルギーが、次の花芽を作る方に回ります。結果として、夏の間に二度目の開花を楽しめる可能性がグンと上がるんです。

花がらを摘む時は、茎を潰さないように、切れ味の良いハサミを使ってください。私は「フィスカルス バイパス剪定ばさみ」という、細かい作業に適したハサミを使っています。切るときは、株全体の形を整えるイメージで、バランスよく摘んでいくと、見た目も美しく仕上がります。

4. 害虫と病気のチェックはマスト

七月のラベンダーを長く楽しむための5つの勘どころ Photos provided by pixabay

なぜ浅い水やりがいけないのか

ラベンダーは、何千年も地中海の過酷な環境で育ってきた強い植物です。基本的には、「日当たりの良い場所で、水はけの良い土に植えて、あとは放っておく」というスタンスで大丈夫。しかし、七月は特に二つの脅威に注意しなければなりません。最も恐ろしいのは「根腐れ」という病気です。これは、土が常に湿っている状態が続くことで起こり、株全体を枯らしてしまいます。

もしラベンダーの葉が茶色や黄色に変色しているのを見つけたら、すぐに株元の土を掘って根の状態を確認してください。根が黒くてどろどろに溶けていたら、残念ですがもう手遅れです。すぐに株を抜き取って処分しましょう。根腐れの原因の多くは、水のやりすぎです。あなたも「愛情のつもりで」毎日水をあげていませんか?それが逆効果になっているかもしれません。風通しの良い場所に植えることも、予防に効果的です。もし近くに健康な株があれば、予防的に「Arber Organic Bio-Fungicide」のような有機系の殺菌剤を土に散布するのも良いでしょう。

害虫は優しく撃退

二つ目の脅威は害虫ですが、こちらは根腐れほど深刻ではありません。アブラムシ、コナジラミ、そしてアワフムシ(泡を出す虫)に注意してください。見つけたら、まずはホースの水で勢いよく洗い流しましょう。多くの場合、これで十分です。もしそれでも再発するようであれば、殺虫石鹸を使うのも手です。ただし、絶対に避けたいのは、ミツバチや蝶などの益虫まで殺してしまう強力な化学農薬を使うことです。私は「Bonide Ready-to-Use Insect Soap」のような、受粉媒介者に優しい製品を選んで使っています。大切なのは、薬に頼りすぎず、まずは物理的に取り除くことです。

5. 雑草対策には「鉱物マルチ」を使う

普通のマルチは逆効果

一般的なガーデニングでは、土の乾燥を防ぐために「マルチング(敷きわら)」をしますよね。しかし、ラベンダーにはこれが大きな落とし穴になります。バークチップや腐葉土のような有機質のマルチは、水分を保持しすぎてしまいます。これが土の表面に湿った冷たい層を作り、根元の腐敗やカビの原因になってしまうんです。

「えっ、じゃあ雑草対策はどうすればいいの?」と思ったあなた、心配しないでください。ちゃんと方法はあります。ラベンダーには、「鉱物系」のマルチを使うのが鉄則です。例えば、小さな砂利や川石、白い珪岩などが最適です。これらの石は、水はけを良くするだけでなく、熱を反射してくれます。

鉱物マルチの嬉しい効果

白や薄い色の石を株元に敷くと、七月の強い日差しを跳ね返し、その光を株の内部にまで届けてくれます。これが何をもたらすかというと、葉にある精油を分泌する腺を刺激して、香りがより一層強くなるんです。これは私も実感している効果で、同じ品種でもマルチをした株の方が、明らかに香りが豊かだと感じます。

また、夏の夕立の後でも、鉱物マルチはすぐに乾くので、株元が長く湿った状態になるのを防いでくれます。厚さは約5センチメートル(2インチ)を目安に、株の周りに均等に敷き詰めてください。ホームセンターやネットで「砂利」「園芸用軽石」などで検索すれば、手軽に手に入りますよ。

よくある間違いと、その対策

「ラベンダーは強いから大丈夫」という思い込み

あなたは「地中海原産だから、日本の高温多湿も平気でしょ」と思っていませんか?これが、最も大きな間違いの一つです。確かにラベンダーは乾燥や暑さには強いですが、日本の七月の「高温多湿」は、ラベンダーにとって最大の敵の一つです。地中海の夏は乾燥していますが、日本の夏は湿度が非常に高い。この湿気が、根腐れやカビの原因になるのです。

特に、梅雨が明けた直後の七月は要注意です。長雨で湿った土が、急な猛暑で一気に蒸し風呂状態になります。私も初めて育てた時、この「高温多湿」のコンボを甘く見ていて、せっかく育てたラベンダーをダメにしてしまいました。ラベンダーが強いのは「乾燥」と「日照」に対してであって、「多湿」に対してではありません。この違いを覚えておくだけで、七月の手入れの仕方がガラリと変わりますよ。

肥料をあげすぎない

「花をたくさん咲かせたいから」と、ラベンダーにたくさん肥料を与えていませんか?これも、よくある間違いです。ラベンダーは、痩せた土地を好む植物です。特に窒素分の多い肥料を与えすぎると、葉っぱばかりが茂って、花つきが悪くなります。さらに、柔らかく茂った葉は風通しが悪くなり、病気の原因にもなります。ラベンダーには基本的に肥料は必要ありません。どうしても与えたいなら、春にごく薄い液体肥料を一度か、秋に緩効性のリン酸とカリを多めに含んだ肥料を少量与える程度にしておきましょう。

あなたのラベンダーが、葉ばかりが青々と茂っているなら、肥料のあげすぎを疑ってみてください。まずは肥料をストップし、水はけを改善することに集中しましょう。

七月に花を収穫するコツ

香りを最大限に楽しむタイミング

せっかく育てたラベンダー、収穫してドライフラワーにしたり、ポプリにしたりしたいですよね。七月はまさに収穫のシーズンです。収穫のベストタイミングは、花穂の下から3分の1から半分くらいの花が開いた時です。この時が、精油の含有量が最も多く、香りが最も強いと言われています。

収穫する時間帯も重要です。真夏の昼間に収穫すると、精油が日差しで揮発してしまい、香りが弱くなってしまいます。ベストな時間は、朝露が乾いた直後の午前中です。この時間帯は、精油が花の中に一番多く含まれているんです。収穫したら、すぐに風通しの良い日陰で吊るして乾燥させましょう。「花を楽しみたい」という欲張りな気持ちはよく分かりますが、収穫する花を選ぶ時は、株全体のバランスを見てください。すべての花を摘んでしまうと、株が弱ってしまうので、全体の3分の1程度を目安にすると良いですよ。

来年のための「小さな投資」

七月にしっかりと花を収穫し、花がら摘みをすることで、株は「種を作る」というエネルギーを使わずに済みます。その分のエネルギーは、来年の花を咲かせるための芽や、根っこを育てることに使われます。つまり、七月のひと手間は、来年の豊かな開花への「投資」なのです。私は毎年、収穫したラベンダーを小さなサシェにしてクローゼットに入れたり、お風呂に入れたりして楽しんでいます。自分で育てたラベンダーの香りは、市販のものとは比べ物にならないくらい癒されますよ。

もし、あなたのラベンダーが今年はあまり咲かなかったとしても、がっかりする必要はありません。今回ご紹介した5つのケアを実践すれば、来年はもっと美しい花を咲かせてくれるはずです。植物は正直ですからね。

七月のラベンダー、どう手入れする?

まず知っておきたい基本の考え方

ラベンダーって、南フランスやイタリアの日差しを浴びて育つイメージが強いですよね。「乾燥地帯の植物だから、夏の暑さなんてへっちゃらでしょ」と思っていませんか?でも、この鮮やかな紫色の花と芳香を長く楽しむには、ちょっとした夏のケアが必要なんです。七月は猛烈な暑さと強い日差しが続く時期。あなたのラベンダーも、知らないうちにバテているかもしれません。

私はこれまで何年もラベンダーを育ててきましたが、最初の頃は「地中海原産だから放置でいい」と勘違いしていました。ところが、七月に何もしないでいると、あっという間に花が終わって種を作り始め、開花期間が短くなってしまったんです。最悪の場合、根腐れを起こして株が弱ったり、ひょろひょろと間延びした姿になることもあります。この記事では、あなたのラベンダーを長く美しく咲かせるために、私が実践している5つの簡単なチェックポイントを紹介します。今週中にたった1時間ほど手をかけるだけで、シーズン中ずっと鮮やかな紫色と豊かな香りを楽しめますよ。

ラベンダーの品種で手入れは変わる?

ラベンダーと一口に言っても、実は品種によって特性が違います。代表的なのは、イングリッシュラベンダー(Lavandula angustifolia)、フレンチラベンダー(L. stoechas)、そしてラバンジン(L. x intermedia)の3種類です。あなたが育てている品種を知っていますか?これを知っておくだけで、七月の手入れの優先順位が変わってきます。

イングリッシュラベンダーは寒さに強い反面、多湿に弱いです。一方、フレンチラベンダーは暖かい気候を好みますが、個々の株の寿命が短く、開花のリズムも少し早めです。そしてラバンジンは、これら二つの良いところを併せ持つ、とても丈夫なハイブリッド品種です。例えば、あなたのラベンダーがイングリッシュラベンダーの「ムンステッド」なら、七月の湿気に特に注意が必要です。反対にフレンチラベンダーなら、開花が一段落するのが早いので、その後の手入れのタイミングが変わります。この違いを知っているだけで、七月の対応がグッと楽になりますよ。

品種耐寒性ゾーン開花時期の特徴七月の注意点
イングリッシュラベンダー(例:ヒドコート、ムンステッド)ゾーン5-8晩春から夏にかけて咲く多湿による根腐れに注意
フレンチラベンダー(例:ストエカス)ゾーン7-10春にピーク、夏は控えめ暑さに強いが、開花後の剪定を早めに
ラバンジン(例:グロッソ)ゾーン5-9夏に最もよく咲く水やりと収穫のタイミングが重要

1. 水やりは「深く、そしてたまに」が鉄則

七月のラベンダーを長く楽しむための5つの勘どころ Photos provided by pixabay

なぜ浅い水やりがいけないのか

ラベンダーは水をたくさん必要としません。土がいつも湿っている状態は、むしろ株を枯らす原因になります。でも、だからといって全く水がいらないわけではありません。七月の暑い時期には、すべての植物に水分が必要です。問題は「水をやるかどうか」ではなく、「どうやってやるか」なんです。

あなたは「毎日ちょっとずつ水をあげている」というタイプではありませんか?実はこれ、一番やってはいけない方法なんです。なぜなら、頻繁に浅く水をやると、根が土の表面近くにしか張らず、午後の強い日差しで焼けてしまいやすくなるからです。根が浅いと、ちょっとした乾燥にも弱くなってしまいます。私は以前、この間違いを犯して、ラベンダーの下葉がパリパリに枯れてしまった経験があります。

具体的な水やりの手順

七月のラベンダーには、週に1回、深く水をやりましょう。重要なのは頻度より深さです。株元にゆっくりと、約60センチメートル(24インチ)の深さまで水が浸み込むように与えてください。こうすることで、根が地中深くまで伸びるようになり、自然と乾燥に強くなります。特に、たくさんの花を咲かせるイングリッシュラベンダーの「ムンステッド」のような品種には、この深水やりが効果的です。

水やりの際は、ホースの先を株元に当てて、優しく、じっくりと与えましょう。私は「Teknor Apex Zero-Gライトウェイトビニールホース」という柔らかいホースを使っていますが、水の勢いを調節しやすくておすすめです。鉢植えのラベンダーは、土の表面から2~3センチメートルが乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えてください。鉢の下に受け皿がある場合は、必ず水を捨てましょう。そこに水が溜まっていると、根腐れの原因になります。

2. 鉢植えは、日当たりの良い場所へ移動する

日陰に置いていませんか?

ラベンダーは日光が大好きです。七月は、鉢植えのラベンダーの置き場所を再確認する絶好のチャンスです。「五月に日当たりが良かったから大丈夫」と思っていませんか?木々が葉を茂らせたり、周りの植物が伸びたりすることで、気づかないうちに日陰になってしまっていることがよくあります。

もしラベンダーが一日6~8時間、直射日光を浴びていないと、どうなると思いますか?香りのもとになる精油の生産量が減り、茎が弱々しく徒長し、土がいつまでも湿ったままになります。これでは、根腐れのリスクが一気に高まります。特に、建物の北側の影になる場所や、パティオのパラソルの下などは避けてください。もし、あなたのラベンダーが元気がなく、日陰でしょんぼりしているなら、今すぐ日当たりの良い場所に移動してあげましょう。

七月のラベンダーを長く楽しむための5つの勘どころ Photos provided by pixabay

なぜ浅い水やりがいけないのか

同時に、鉢の中の土も確認してください。ラベンダーには、水はけの良い砂質か砂利質の土が最適です。もし粘土質の土を使っているなら、すぐに植え替えが必要です。鉢底から水がなかなか出てこない場合は、水はけが悪い証拠です。私は、市販の培養土(例えば「ミラクルグロ ポッティングミックス」)に、粗めの砂や軽石を3割くらい混ぜて使っています。このひと手間で、根腐れの心配がグッと減りますよ。

また、鉢の素材も重要です。テラコッタ(素焼き)の鉢は通気性が良く、土が乾きやすいのでラベンダーに最適です。逆に、プラスチック鉢は水分を保持しやすいので、水やりの間隔をより慎重に見極める必要があります。

3. 七月の剪定は絶対にやってはいけない

そのはさみ、今はしまう時です

ラベンダーのお手入れには、「やるべきこと」と「やってはいけないこと」があります。春に、冬を越した後の形を整えるために剪定をしたかもしれませんね。次に剪定が必要になるのは、花が咲き終わった後ですが、そのタイミングは七月ではありません。

なぜダメなのでしょうか?剪定をすると、植物は新しい柔らかい芽をたくさん出そうとします。この新芽は、七月の強烈な日差しの下では一瞬で焼けてしまいます。そして、無駄にエネルギーを消耗した株は、秋や冬の寒さに耐える力が弱くなってしまうのです。私はかつて、七月に油断して剪定バサミを入れてしまい、その後の生育がガクッと落ちた苦い経験があります。あなたも同じ失敗をしないでくださいね。

やって良いのは「花がら摘み」だけ

ただし、「花がら摘み(デッドヘッディング)」は七月に積極的に行ってください。これは、咲き終わった花穂を摘み取る作業です。色が褪せてきた花穂を、その下にあるきれいな葉のすぐ上で切り落とします。そうすることで、種を作ろうとするエネルギーが、次の花芽を作る方に回ります。結果として、夏の間に二度目の開花を楽しめる可能性がグンと上がるんです。

花がらを摘む時は、茎を潰さないように、切れ味の良いハサミを使ってください。私は「フィスカルス バイパス剪定ばさみ」という、細かい作業に適したハサミを使っています。切るときは、株全体の形を整えるイメージで、バランスよく摘んでいくと、見た目も美しく仕上がります。

4. 害虫と病気のチェックはマスト

七月のラベンダーを長く楽しむための5つの勘どころ Photos provided by pixabay

なぜ浅い水やりがいけないのか

ラベンダーは、何千年も地中海の過酷な環境で育ってきた強い植物です。基本的には、「日当たりの良い場所で、水はけの良い土に植えて、あとは放っておく」というスタンスで大丈夫。しかし、七月は特に二つの脅威に注意しなければなりません。最も恐ろしいのは「根腐れ」という病気です。これは、土が常に湿っている状態が続くことで起こり、株全体を枯らしてしまいます。

もしラベンダーの葉が茶色や黄色に変色しているのを見つけたら、すぐに株元の土を掘って根の状態を確認してください。根が黒くてどろどろに溶けていたら、残念ですがもう手遅れです。すぐに株を抜き取って処分しましょう。根腐れの原因の多くは、水のやりすぎです。あなたも「愛情のつもりで」毎日水をあげていませんか?それが逆効果になっているかもしれません。風通しの良い場所に植えることも、予防に効果的です。もし近くに健康な株があれば、予防的に「Arber Organic Bio-Fungicide」のような有機系の殺菌剤を土に散布するのも良いでしょう。

害虫は優しく撃退

二つ目の脅威は害虫ですが、こちらは根腐れほど深刻ではありません。アブラムシ、コナジラミ、そしてアワフムシ(泡を出す虫)に注意してください。見つけたら、まずはホースの水で勢いよく洗い流しましょう。多くの場合、これで十分です。もしそれでも再発するようであれば、殺虫石鹸を使うのも手です。ただし、絶対に避けたいのは、ミツバチや蝶などの益虫まで殺してしまう強力な化学農薬を使うことです。私は「Bonide Ready-to-Use Insect Soap」のような、受粉媒介者に優しい製品を選んで使っています。大切なのは、薬に頼りすぎず、まずは物理的に取り除くことです。

5. 雑草対策には「鉱物マルチ」を使う

普通のマルチは逆効果

一般的なガーデニングでは、土の乾燥を防ぐために「マルチング(敷きわら)」をしますよね。しかし、ラベンダーにはこれが大きな落とし穴になります。バークチップや腐葉土のような有機質のマルチは、水分を保持しすぎてしまいます。これが土の表面に湿った冷たい層を作り、根元の腐敗やカビの原因になってしまうんです。

「えっ、じゃあ雑草対策はどうすればいいの?」と思ったあなた、心配しないでください。ちゃんと方法はあります。ラベンダーには、「鉱物系」のマルチを使うのが鉄則です。例えば、小さな砂利や川石、白い珪岩などが最適です。これらの石は、水はけを良くするだけでなく、熱を反射してくれます。

鉱物マルチの嬉しい効果

白や薄い色の石を株元に敷くと、七月の強い日差しを跳ね返し、その光を株の内部にまで届けてくれます。これが何をもたらすかというと、葉にある精油を分泌する腺を刺激して、香りがより一層強くなるんです。これは私も実感している効果で、同じ品種でもマルチをした株の方が、明らかに香りが豊かだと感じます。

また、夏の夕立の後でも、鉱物マルチはすぐに乾くので、株元が長く湿った状態になるのを防いでくれます。厚さは約5センチメートル(2インチ)を目安に、株の周りに均等に敷き詰めてください。ホームセンターやネットで「砂利」「園芸用軽石」などで検索すれば、手軽に手に入りますよ。

よくある間違いと、その対策

「ラベンダーは強いから大丈夫」という思い込み

あなたは「地中海原産だから、日本の高温多湿も平気でしょ」と思っていませんか?これが、最も大きな間違いの一つです。確かにラベンダーは乾燥や暑さには強いですが、日本の七月の「高温多湿」は、ラベンダーにとって最大の敵の一つです。地中海の夏は乾燥していますが、日本の夏は湿度が非常に高い。この湿気が、根腐れやカビの原因になるのです。

特に、梅雨が明けた直後の七月は要注意です。長雨で湿った土が、急な猛暑で一気に蒸し風呂状態になります。私も初めて育てた時、この「高温多湿」のコンボを甘く見ていて、せっかく育てたラベンダーをダメにしてしまいました。ラベンダーが強いのは「乾燥」と「日照」に対してであって、「多湿」に対してではありません。この違いを覚えておくだけで、七月の手入れの仕方がガラリと変わりますよ。

肥料をあげすぎない

「花をたくさん咲かせたいから」と、ラベンダーにたくさん肥料を与えていませんか?これも、よくある間違いです。ラベンダーは、痩せた土地を好む植物です。特に窒素分の多い肥料を与えすぎると、葉っぱばかりが茂って、花つきが悪くなります。さらに、柔らかく茂った葉は風通しが悪くなり、病気の原因にもなります。ラベンダーには基本的に肥料は必要ありません。どうしても与えたいなら、春にごく薄い液体肥料を一度か、秋に緩効性のリン酸とカリを多めに含んだ肥料を少量与える程度にしておきましょう。

あなたのラベンダーが、葉ばかりが青々と茂っているなら、肥料のあげすぎを疑ってみてください。まずは肥料をストップし、水はけを改善することに集中しましょう。

七月に花を収穫するコツ

香りを最大限に楽しむタイミング

せっかく育てたラベンダー、収穫してドライフラワーにしたり、ポプリにしたりしたいですよね。七月はまさに収穫のシーズンです。収穫のベストタイミングは、花穂の下から3分の1から半分くらいの花が開いた時です。この時が、精油の含有量が最も多く、香りが最も強いと言われています。

収穫する時間帯も重要です。真夏の昼間に収穫すると、精油が日差しで揮発してしまい、香りが弱くなってしまいます。ベストな時間は、朝露が乾いた直後の午前中です。この時間帯は、精油が花の中に一番多く含まれているんです。収穫したら、すぐに風通しの良い日陰で吊るして乾燥させましょう。「花を楽しみたい」という欲張りな気持ちはよく分かりますが、収穫する花を選ぶ時は、株全体のバランスを見てください。すべての花を摘んでしまうと、株が弱ってしまうので、全体の3分の1程度を目安にすると良いですよ。

来年のための「小さな投資」

七月にしっかりと花を収穫し、花がら摘みをすることで、株は「種を作る」というエネルギーを使わずに済みます。その分のエネルギーは、来年の花を咲かせるための芽や、根っこを育てることに使われます。つまり、七月のひと手間は、来年の豊かな開花への「投資」なのです。私は毎年、収穫したラベンダーを小さなサシェにしてクローゼットに入れたり、お風呂に入れたりして楽しんでいます。自分で育てたラベンダーの香りは、市販のものとは比べ物にならないくらい癒されますよ。

もし、あなたのラベンダーが今年はあまり咲かなかったとしても、がっかりする必要はありません。今回ご紹介した5つのケアを実践すれば、来年はもっと美しい花を咲かせてくれるはずです。植物は正直ですからね。

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FAQs

Q: 七月のラベンダー、水やりは毎日必要ですか?

A: いいえ、毎日の水やりは絶対にやめてください。私も最初は「暑いから毎日あげなきゃ」と思い込んで、ラベンダーの根を腐らせてしまった経験があります。ラベンダーは乾燥に強い植物で、土が常に湿っている状態が一番嫌いなんです。七月の正しい水やりは「週に1回、深く、たっぷりと」です。具体的には、株元にゆっくりと水を与え、約60センチメートル(24インチ)の深さまで浸み込ませるイメージでやってみてください。こうすることで、根が地中深くまで伸び、自然と乾燥に強くなります。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから2~3日後に、鉢底から水が流れ出るまで与えるのがコツです。毎日ちょっとずつ与えると、根が浅く張ってしまい、午後の強い日差しで焼けやすくなるので注意しましょう。

Q: 七月にラベンダーを剪定してもいいですか?

A: 絶対にしないでください。これは私が一番強調したいポイントです。七月に剪定をすると、新しい柔らかい芽が一気に出てきますが、その新芽は強烈な日差しであっという間に焼けてしまいます。結果的に株のエネルギーを無駄に消耗させ、秋や冬の寒さに耐える力を弱めてしまうんです。私も昔、この失敗をして、翌年の花付きがガクッと落ちた経験があります。じゃあ、七月に何もできないのかというと、そうではありません。「花がら摘み(デッドヘッディング)」は積極的に行ってください。咲き終わった花穂を、その下のきれいな葉のすぐ上で切るだけです。これで、種を作ろうとするエネルギーが次の花芽に向かい、夏の間に二度目の開花を楽しめる可能性が高まります。剪定バサミをしまうのは、花がすべて咲き終わった後の八月下旬か九月まで待ちましょう。

Q: ラベンダーの鉢植え、七月はどこに置くのがベストですか?

A: 一日中、直射日光が当たる場所が理想的です。具体的には、一日6~8時間以上、遮るもののない日光が当たる場所を選んでください。私の経験から言うと、五月に日当たりが良かった場所でも、七月になると周りの木々が葉を茂らせて、いつの間にか日陰になっていることがよくあります。特に、建物の北側や、パティオのパラソルの下、大きな鉢植えの陰などは要注意です。日光が不足すると、精油の生産量が減り、香りが弱くなるだけでなく、茎がひょろひょろと徒長して、見た目も悪くなります。また、土が乾きにくくなり、根腐れのリスクが高まります。もし今、ラベンダーが日陰でしょんぼりしているなら、すぐにでも南向きのベランダや、庭の一番日当たりの良い場所に移動してあげてください。同時に、鉢の土もチェックして、水はけが悪い場合は、砂や軽石を混ぜた新しい土に植え替えることをおすすめします。

Q: 七月のラベンダー、葉が黄色くなってきたんですが、どうすればいいですか?

A: まず、落ち着いて原因を特定しましょう。葉が黄色くなる原因として最も多いのは、水のやりすぎによる根腐れです。もし土がいつも湿っている感触なら、すぐに水やりをストップしてください。株元の土を少し掘って、根の状態を確認しましょう。根が黒くてどろどろに溶けていたら、残念ですが、その株は助かりません。すぐに抜き取って処分し、周りの土も取り替えてください。一方、土がカラカラに乾いているのに葉が黄色い場合は、水不足の可能性があります。この場合は、先ほど説明した「深く、たまに」の水やりを実践してみてください。また、風通しも重要な要素です。葉が混み合っていると、湿気がこもって病気の原因になります。黄色くなった葉や、下の方の枯れた葉は、こまめに取り除いてあげましょう。私の場合は、これらの対策をしても改善しない時は、一度、鉢から取り出して根をチェックし、新しい用土に植え替えるようにしています。

Q: ラベンダーの株元に敷くマルチは、普通のバークチップで大丈夫ですか?

A: 絶対にやめてください。これはよくある間違いで、私も最初にこれでラベンダーをダメにしました。バークチップや腐葉土のような有機質のマルチは、水分を保持しすぎてしまいます。ラベンダーの根元が常に湿った状態になると、根腐れやカビの原因になり、最悪の場合、株が枯れてしまいます。ラベンダーに適したマルチは、鉱物系のものです。具体的には、小さな砂利、川石、白い珪岩などが最適です。これらの石を株元に約5センチメートルの厚さで敷くことで、雑草を防ぐだけでなく、夏の強い日差しを反射して、株の中にまで光を届ける効果があります。これにより、葉の精油腺が刺激され、香りがより一層強くなるんです。私も試してみて、同じ品種でもマルチをした株の方が明らかに香りが豊かだと実感しています。ホームセンターやネットで「園芸用砂利」「白い石」などで検索すれば、手軽に手に入りますよ。

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